幼児期の英語学習はおうちでスタート!

幼児の英語教育で大切なのは「英語は楽しい」と感じることです。おうちで安心して、遊びを通して英語を学んでいける方法をご紹介します。

2 グローバル化進展の中 幼児英語教育の目的・目標について

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文部科学省 英語教育改革提言(一部紹介)

2020年度から3.4年生は外国語活動、

5.6年生は「英語」として教科に変わります。

 

今後の英語教育の改善・充実方策について 報告
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/102/houkoku/attach/1352464.htm

  

 

英語教育改革について

英語教育改革の背景(一部抜粋)

グローバル化の進展の中で、

国際共通語である英語力の向上は

日本の将来にとって極めて重要である。

アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき。

今後の英語教育改革においては、

その基礎的・基本的な知識・技能とそれらを活用して

主体的に課題を解決するために必要な思考力・

判断力・表現力等の育成は重要な課題。

 

・我が国の英語教育では、

現行の学習指導要領を受けた進展も見られるが、

特にコミュニケーション能力の育成について

改善を加速化すべき課題も多い。

東京オリンピックパラリンピックを迎える

2020(令和2)年を見据え、小・中・高等学校を通じた

新たな英語教育改革を順次実施できるよう検討を進める。

並行して、これに向けた準備期間の取組や、先取りした改革を進める。

 

 

知識としての英語から、知識を活用して使う英語へ

小学校英語教育は、

中学でやっていたことを前倒しということではなく、

使える英語力を身につけるための改革の一歩です。

英語を話す、使うことを重視する内容に変わっていきます。

 

中学校では、すでに高校で実施されている

「授業は英語で行うことを基本とする」という

指導の方向性が発表されています。

英語の単語や文法など知識の学習から、

生徒自身が英語を使う授業にしていくということです。

 

今までの日本の英語教育の反省も踏まえ、

文法や暗記を中心にしてきた教育から、

「読む・聞く・話す・書く」の4技能を育み、

使える英語力を身につける教育を目指していきます。

 

高校では、「英語で発表・討論などの活動を行う授業」へと

変わっていく予定です。また大学入試でも、

4技能「聞く、読む、話す、書く」を

問う試験に変えていこうということです。

 

今までの学校教育では、なかなか身につかなかった「使える英語力」を、

小学校から高校までの一貫した英語教育で、

身につけられるようにしていきます。        

小学5、6年生から英語導入することで、

これまでより小・中で学ぶ内容の連携をよくして、

英語力が積み上がっていくことが期待されています。

 

 

文部科学省の幼稚園教育要領 

ねらい及び内容「言葉」から考える幼児英語

経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し、

相手の話す言葉を聞こうとする意欲や態度を育て、

言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。とあります。

自分を表現する力は、まず日本語を

しっかり習得することによって養われていきます。

 

日本語でのコミュニケーション能力が高い子どもは、

英語力を身につけるのもスムーズと言われています。

言葉や文脈の理解、面白さを見つけることが出来るのです。

たとえ幼児期からの英語学習チャンスを逃しても、

上達する素養を備えています。

 

 

幼児の英会話教育が注目される理由

子供の習いごとランキングベスト3を見てみると、
1位  水泳
2位  ピアノ・エレクトーン
3位  英語

英語(英会話)は、近年常にトップ3に入っています。

 

水泳は体力づくり、ピアノは音楽・情操教育の定番と考えられます.

英語はというと、

  • 小学校からの英語教育に適応させるため
  • 英語への壁を早くから取り除いてあげたい
  • 英語耳※の大切な時期だからなどが多くきかれます。

※英語耳:日本語とは異なる周波数である英語の音を

しっかり聞きとれるリスニング力を指す言葉

 

日本語と英語の周波数は大きく違っていますが、

聞こえる周波数の幅は、大体10歳〜11歳までのあいだに

完成されると言われています。

そのあとに違う周波数帯に慣れようとすると、

かなりのトレーニングが必要になります。

 

一方、生まれたばかりの赤ちゃんは、

どんな周波数の言語も聞きとることができます。
したがって子供のころから英語に慣れ親み、英語耳を養っておくと、

自然と英語を聞きとれるようになると考えられます。

英語を勉強するなら、耳が完成する前の

幼児期からがいいと言われるのはこのためです。

英語教材などを使って、

子供にたくさん英語の音を聞かせてあげてください。

音と連動して意味を理解できるような教材であればもっと良いと思います。

 

幼児期の英語教育で重要な事

まず子どもたちに英語を好きになってもらう、

興味をもってもらうことです。

幼児の英語教育で学ぶことは、

これから続く英語学習の入り口にすぎませんが、

好きになる事がこれからの英語学習を支え、

その後を切り開いていきます。

 

幼児期の英語教育で、高い目標を設定して

頑張らせるというのは、親子ともに疲れてしまいます。

英語教育は「毎日続けること」が大切です。

嫌いと感じてしまうと、続けることが難しくなっていきます。

幼児期の英語教育は、学んでいるというよりも

「英語で遊んで楽しかった。」といった感想を持つ程度に考えましょう。

 

しかし楽しい気持ちだけでは持続しません。

会話が通じた実感や嬉しさ、頑張ったという自信が

「英語が好き」という気持ちを持続させます。

一人でも多く英語を学び続ける入り口になってほしいと思います。

 

英語のDVDや動画は沢山出ていて、

子供が気軽に英語を聞くことができます。

英語の絵本なども有効です。

これらを子供に与えるだけでは

英語を話せるようになりませんが、大切な第一歩です。

英語に触れる機会がないと、

「英語は、必要ないんだ。」と思ってしまいます。

 

幼児英語教育のもたらす他のメリット

幼児英語学習のメリットとして、

英語力に加え、違う言語を話す国があること、

日本にはあまりない感覚や考え方が

違う人々がいるということを理解します。
また言葉のセンスも高まり、

見える世界が広がっていきます。

自分の得意なことがあると、

ほかのことにも自信がつくということも出てきます。

 

 

これからはグローバル社会!


経済・政治・医療・IT・芸術どの分野でも

英語力は必ず生きてきます。

2020年度に日本でオリンピック・パラリンピックが開催されますが、

使える英語を学ぶきっかけとしてほしいと思います。

 

日常生活に困らないレベルの語学習得にかかる時間

アメリ国務省の付属機関である

Foreign Service Instituteという組織においての

「外国語の研修成果と学習時間に関する資料」で、

それぞれの「外国語の難易度」と

「日常生活に困らないレベルの語学習得にかかる時間」をまとめています。

 

グループ1:英語と似た言語(ドイツ語・フランス語など)・・・480時間
グループ2:英語とやや異なる言語(ギリシャ語・ヒンズー語など)・・・720時間
グループ3:英語とかなり異なる言語(ロシア語・トルコ語など)・・・1320時間
グループ4:英語と全く異なる言語(日本語・中国語・朝鮮語アラビア語の4言 語)・・・2400~2760時間

 

英語習得に対し、日本人にハンデが大きいのがわかります。
この時間を確保するためにも、

幼児期からの幼児英語教育が大切といえます。

 

幼児期の子どもの英語教室通いを、

親が満足するためだったり、

子どもが親のプレッシャーを感じて行くのなら効果はそこなわれます。

幼児期の子ども、特にスタート時の英語教育は、

上達については期待しすぎず、

「英語の世界に触れる楽しさを経験させることで十分」と、

考えていないと長続きしていきません。

 

 

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