幼児期の英語学習はおうちでスタート!

幼児の英語教育で大切なのは「英語は楽しい」と感じることです。おうちで安心して、遊びを通して英語を学んでいける方法をご紹介します。

3 発達脳科学から見た幼児期の英語学習と効果的な方法

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 日本語と英語の音の数を比べると、日本語は108音、英語は1808音と言われています。

2歳くらいまでに、よく耳にする言語の周波数帯に反応する細胞以外は、消滅していきます。つまり日本語だけ聞いて育った場合、英語の発音を聞きとる回路が発達せず、身に付けるのが難しくなってしまうということです。

 

大人になってから英会話を習得するということは、消滅した細胞が復活することではなく、訓練を重ねニューロンが伸びてシナプスを形成し、新たなネットワークを形成。そのネットワークが、消滅した細胞の機能を備えネットワークで能力を形成するとのことです。※国際大学グローコム客員教授の青柳武彦氏著 外国語が下手な日本人より

 

発音を聞き取る回路を増やすためには、乳幼児期の早い段階から英語に触れる必要があると考えられます。

  

 


発達脳科学から見た幼児期の英語習得について

 

生まれた瞬間の赤ちゃんの脳細胞の数は約140億個。
この脳細胞は使われないと年間約1億個ずつ減っていくと言われています。

 

脳の発達は3歳くらいまでがピークとも言われています。子供が耳で聞いた言葉を真似して話しはじめるのが1歳くらい、言葉を理解して言葉によるコミュニケーションを取るようになるのが1歳半~2歳。さらに、2~3歳になると思考力が備わり長い会話もできるようになります。脳の発達が著しいのは3歳までとお伝えしましたが、これは子供が母国語を習得する時期にも重なっています。

 

子供は英語だけを話す環境に置かれると、自分の意思を相手に伝えたり、コミュニケーションを取るために英語を話すことを必要だと感じます。
コミュニケーションを取るために英語で話しかけると、子供はそれを聞きとろうとし、自分の気持ちを伝えたいと思えば英語を話すようにもなります。このような実際に英語を使った体験的な学習の積み重ねで、英語力が備わっていきます。

 

幼児は日本語を通して英語を理解するのではなく、耳から入った英語をそのままインプットします。英語のまま理解するため、習得が速いのです。また幼児は「英語を話すのが恥ずかしい」とは感じません。それも、習得を速める理由だと考えられます。

 

幼児期は「聞く」「話す」を中心に英語に触れることが大切です。英語のフレーズをたくさん耳から吸収し、インプットした英語のフレーズを実際に使う体験的な英語学習は、子供の脳が刺激を受け、効率よく英語を習得することができるのです。

 

 

年齢別子どもの発達と英語教育

 

0~1歳は歌中心に短い時間で

0~1歳児には五感を刺激することが重要です。赤ちゃんは「五感」でいろいろなことを感じとろうとします。発達には個人差がありますので、発達状態に合った、見ても楽しい「音声」の玩具などです。

 

幼児英語教育を始めるタイミングは「子どもが発話するころ」を目安にすると良いと考えられています。パパ、ママなど意味のある言葉を発する時期が、英語教育を始めるタイミングということです。

 

0〜1歳くらいは脳が著しい速さで成長していくため、聞いた英語を素早く吸収します。
しかし、日本語もしっかり話せない時期に、英語教育の時間を取りすぎると、日本語の発達が遅れてしまう弊害も指摘されています。
日本語の発達に影響を与えない範囲で、1日30分くらいから始めるのが良いと考えられます。

 

幼児の英語教育で大切なのは「英語は楽しい」と感じることです。
また、この年齢は親と一緒に遊ぶことがいちばん安心できる時期です。親と一緒に遊びを通して英語を学ぶことがよいでしょう。

 

英語のCDやDVDで英語の歌を流す、動画配信などで海外のチャンネルを見たり歌を中心に英語に触れてみましょう。

 

 

2、3歳は歌や絵本などの音から慣れ親しむことが大切

この時期の子どもたちは歌や踊りが好きです。歌やダンス、絵本の読み聞かせなどがおすすめです。2〜3歳になると体の動きもしっかりしてきます。CDやDVDで英語を聞き、一緒に歌い、リズムに合わせてダンスを楽しみましょう。

また、英語の絵本の読み聞かせもおすすめです。楽しい絵本で英語に触れ、親しみを感じることができます。

 

2歳ごろからは文字にも興味を持ち始めますが、「文字」としてではなく、形合わせやブロック遊びで文字の形に慣れ親しむことがお勧めです。

 

そこも「音」が十分に頭に入っていることが前提になります。日本語も、生まれると同時に「音」が充分に頭に入っているからこそ、音と文字がつながりやすいのです。 

 

英語教室に通う場合、学ぶというより英語で歌って踊って楽しむコミュニケーションの場と考えましょう。まだまだ日本語が未熟な幼児期です。楽しいと感じる程度に考えます。

 

3歳になると、言葉も増え言語にとって重要視されているシャドーイング※も上手にできるようになります。※シャドーイング:初めて耳にする音(英語)を聞きとめ、そのままの音を復唱できるということ

 

 

4、5歳はネイティブに触れるなど、体験を通した学習も

五感を通した遊びの体験であることは変わらず重要です。身体的、精神的発達にふさわしい体験を通して学習していきます。

 

5歳までは聞いた音をそのまま習得できるといわれ、4~5歳のときに英語学習を始める子供もたくさんいます。

 

4〜5歳頃になると、日本語が母国語として確立されて、幼児英語学習による日本語との混同が少ないと考えられます。学習時間も少しずつ増やして良いでしょう。

 

また、言語は自分が思うことを人に伝えたいという意思があって、獲得されていくものです。この時期は自分の意思を表現できるようになり、英語をアウトプットしたいという気持ちが高まりますから、正しい発音の会話を通した英語学習は、良い言語体験になります。ネイティブの人と会話を楽しむ方法には、「英語教室に通う」「スカイプ英会話を利用する」「インターナショナルスクールやプリスクールに通う」など様々な方法があります。

 

将来、どの程度英語を使えるようになって欲しいか、費用や時間など考慮し、子供に合った教育方法を見つけてあげましょう。

 


小学生の英語学習

小学生からは、学校で英語学習が始まるため英語に触れる時間というのを定期的にとることができます。定期的に継続される学習は、英語教育にとって大変意味のあることです。

 

このころから英語学習を始める場合、真似をして同じように発音するという点では、幼児期より多少難しいかもしれませんが、少し余計に時間をかければ身に付きます。

逆に小学生になると読み書きの力は一気に伸びますので、自分の言いたいことを表現できる力がつき、英語学習で大きな助けになります。

 

英語学習は、多少遅れてスタートしても、取り戻す方法はありますので、あまり心配しなくてよいでしょう。英語に興味を持ち、楽しさに気づいたら、子供は驚異的な速さで英語を習得していきます。

 

小学校の「外国語活動が好き」という児童は7割

また小学校の「外国語活動が好き」という児童は7割に対し、中学生になると「英語が難しい」と考える子が急に増えます。

 

現在の中学校の英語は「読む」「書く」が多く文法の理解を求められます。小学校の外国語活動を通じて「英語での会話が楽しい」と思った子供たちの気持ちと、授業内容にずれが出てくるためと考えられます。

 

そのためにも、学校の授業以外で、楽しい英語に触れる機会を多く作ってあげたいところです。海外の英語教材を一緒に聞いたり読んだり、英会話教室、テレビやラジオ英会話も楽しく学べる内容になってきています。イベントなどの利用も良いと思います。

 

 

英語習得にかかる学習時間の確保

英語と全く異なる言語と言われている日本語の場合、英語習得にかかる学習時間の確保は、少なくとも「およそ2400時間」かかってしまうと言われています。
日本人が抱えるハンデがどれだけ大きいのかがわかります。

 

日本の中学高校の英語の授業はトータルで800時間弱。つまり日本人は、英語が下手なのではなく、そもそも絶対的に英語に接している時間が足りないということです。
英語を学ぶには、何歳をゴールにしてやっていくかを決めて、積み上げていかないとダメだということです。

 

継続

幼児期に英語を始めても、継続しないと忘れてしまいます。

英語を身につけるために大切な事は、いかに早くから始めたかより、どれだけ継続的に英語に触れている環境で過ごせたかです。

 

せっかく覚えた英語を無駄にしないよう、子供が英語に触れている機会をどんどん作っていく工夫が必要です。